「ボノボの楽園」への引っ越しが完了
クローディン氏の運営するボノボの孤児の保護施設は、コンゴ民主共和国の首都キンシャサの郊外に引っ越しし、ボノボたちも無事そちらに移りました。昨年8月には私も現地を見てきましたが、合計24ヘクタールの広大な囲いの中には、森もあり池や沼地もありで、ボノボたちは1日中好きなところに移動してはのびのびと暮らしていました。
ボノボが本来住むべき自然の森にはかなわないかもしれませんが、Lola ya Bonobo（ボノボの楽園）と名付けられたこの施設は、類人猿の孤児の保護施設としては並はずれてすばらしい環境です。この引っ越しを機に、施設を運営するNGOのAAC（コンゴの動物の友達）は、ABC（コンゴのボノボの友達）と改名しました。ABCの活動は、孤児の保護だけでなく、野生のボノボの保護やコンゴの人々にボノボの大切さを知ってもらうための教育活動に、ますます広がりをみせています。